2023年6月1日(木)

恋人と、一旦距離を置いてみようかという話になっている。「距離を置く」というのは別れることから、それこそどれほどの距離があるのだろう。付き合い始めてからそろそろ四年半が経つ。情はすごくある。だから別れるという言葉を使えないのではないかという旨を、遠回しに向こうは言っていた。

今までに何人かと付き合っては別れてきた。そして私はおおむね大丈夫だった。だから今回も問題ないと思う。私は立ち直りが早い。とはいえ気が滅入らないわけではない。せめて文章が感傷に走らないようにと気をつけているのだが、後から読み返したらだいぶ感傷的なものになっているのだろう。

仕事はさして手につかず、また幸か不幸か喫緊で手をつけるべき仕事もない。昼は肉を食べて、ブックオフに行った。なんだか散財してしまった。穂村弘の新しいエッセイがあったので買って読んだ。千葉雅也の『デッドライン』が文庫の百円棚に刺さっていたのをめざとく見つけて買った。そちらは半分くらい読んだ。以前にも図書館で借りて読んだことがあるのだが。『オーバーヒート』よりはこちらが好きだった記憶がある。『エレクトリック』は、まだ読んでいない。

明日の夜に、会って話す予定。時間が経つのがとても遅く感じられる。距離を置いてみてもいいかもしれないと思っている。お互いにそう思っている。私にはいくつかの提案がある。それを明日言ってみようと考えている。LINEの文面には親密さがそのまま残っている。

外は若干夏めいている。時間をどうやり過ごすか。パチンコでもしに行こうかと思う。あれは何も考えずにできるので、禅に近い。パチンコをするのは一年ぶりくらいな気がする。前回も夏の空気だった。このあと雨が降るらしいから、自転車で行ったら帰りが面倒かもしれない。明日は、大雨になるという。