2024-04-10 真夜中の仕事

明日の朝一でお送りします、と伝えた原稿を夜な夜な編集している。

昼間は車が絶えることのない幹線道路の交通量もぐっと落ちて、きっと飛ばしているであろう走行音が時折遠くに聞こえる。眠っている同居人のために部屋もほとんど真っ暗で、コンピュータのディスプレイは照度を最低にしても無闇に明るい。

朝が来るまでに終えられるのか。明日の仕事は大丈夫なのか。ひりひりした焦燥のために本数が多くなる煙草の煙は、ディスプレイに照らされていつもより青っぽく見える。そんな時間。そんな時間に仕事をするのが嫌いではない。

タイムラインをスクロールしてもほとんど新しい投稿は増えず、SlackのメンションもLINEの通知も来ない。深夜は携帯の通知を切っているのでもとより来るはずもない。こんな文章を書いているのだから説得力に欠けるけれど、それでも明るいうちよりずっと仕事が捗るのは確かだ。

いつまでこんなやり方ができるのだろう。抜き差しならない状態に追い込まれないと手をつけられない怠惰さ。丑三つ時を過ぎるとともに去っていったかのような睡魔。眠くないのに疲れてはいる体をカフェインとニコチンでごまかす。こんなことをいつまでも続けていられるはずがない。明日、また1つ歳をとる。いつになれば私は私とうまく付き合う方法を見つけられるのだろうか。