近況(2023-05-30)

25歳になって一ヶ月と少しが経ったのだが、25歳という響きから想像していたよりは全然自分が成熟していないことにびっくりする。たとえば二十歳くらいのころから性格の基本的な方向性は大差ない。

大差ないのだが、しかしもうそこまで若くもなく、かつてあったような無鉄砲な陽気さみたいなものは幾分なりを潜めている。だから表面的にはきっと多少落ち着いたとは思うけれど、でもその後ろには依然としてナイーブな部分がそれなりに残されている。それが良いことなのか、悪いことなのかは判断がつかない。

最近知り合った人に「普段の生活はどんな感じ?」と問われて、「大学生の延長みたいな感じです」という答えが思わず口をついて出たのだが、後から考えても本当にそれがしっくりくる。

曲がりなりにも一年くらい会社勤めをしているのだが、職場の性質と働き方と自分の性格が相まって特段の通過儀礼のようなものを経験していない。毎日熱心に働いているわけでもない。学生の頃、フリーランスまがいのことをして遊ぶ金を得ていたことがあるのだが、そちらのほうがずっときつかった。

また学生の頃は、単位も取れず、将来の展望もなく、金銭的に安定しているわけでもなく、しまいには感染症が流行し、思いのほか精神的にダメージを受けていたようで、それを終わらせるために就職したのだが、そうしたら想像と異なりモラトリアムの延長戦が始まったような感じで、いまの状況は結構楽なものとも思う。大学院とかで疲弊している人は就職すると案外いいかもしれませんよ。でもこれはきっと私が幸運だということなのでしょう。

とはいえ世間ではもっと職場でしごかれてでもいるのか、たとえば久しぶりに会った人に随分やさぐれたなと思うこともあるのだが。それを望んでいるわけでもないが、そうでないために成熟しないということもあるのかもしれない。責任を取らされると人は老けますね。既婚者に特有の哀愁はきっとそこから来ている。

既婚者といえば、私は三年間クラス替えのない高校を出ているのだが、そのクラスのうち二人が今年に入ってから結婚した。よくもうその決断をしたものだなあ。ゴールデンウィークにクラス会があって、半分ちょっとくらい参加したのだが、結婚した二人は来ていなかった。そういうところかな、とも思う。

特にどこにも向かっていない文章を書いている自覚はあるが、どこかに向かおうとしているわけではないので、これで問題はない。ただなんとなく退屈で文章を書きたかったから書いている。そしてこれはTwitterで3ツイートくらいで記した内容の焼き直しなので、本当に書く必要がないんだけど。

この文章を読んでいる人はきっと私のツイートも見ている人が多いので、なにかしらサービスをしたいと思うのだが、サービスとして書けることがなにひとつ思いつかない。とりあえず今日上野の雑貨屋で流れていて、いまこれを書きながら流している曲をご紹介します。