秋はきびしい

去年くらいにはっきりと気づいたのだが、どうも秋が苦手らしい。秋になると精神的な調子が悪くなる。普段からどうということはないのだが、例えば仕事が忙しくなるとか人間関係で消耗する出来事があるとかすると、いつもよりだいぶ余裕がないなと思う。例えば春や夏だったら耐えられたであろうことが耐えがたくなる。いまはどっちもなので結構余裕がない。冬は寒くてそれどころではないので意外と大丈夫。

秋が苦手なことに気づいたのは良いのだが、それを意識し始めると秋の訪れを予感した段階でもういやな気持ちになりそうで困る。先入観を持って秋を迎えることになるので、余計にそのように感受してしまいそうだが、むしろ覚悟ができて良いのかもしれない。でも冬は常に恐れているのだが、秋の前の季節は夏なのでわりと浮かれていて、秋のことを考えないうちに秋が来てしまうというのが実際は毎年のことな気がする。夏の終わりは感じているけどそれが秋の始まりであることは意識していない。

そして不得意な季節が冬だけでなく秋もそうならば一年の半分は不得意ということになり、私は常夏の島にでも移住した方が良いのではないか。日本には四季がある、などと言われても誇らしい気持ちにはなれない。そしてまた四季はまるで日本にしかないようにそれを言う人の愚かさよ。普段ならば愚かだと思うだけだが、余裕がないので苛立ちさえ覚えてしまう。でも、四季があるから春の喜びも一入なのか。私にはわからない。

いつにも増して、なんてどうでもいいことを書いているのだろうと我ながら思う。どうでもいいことをひたすら書き連ねていかなければしんどいのでそうしている。文章はしばしば排泄物に喩えられるが、それは間違いではないと思う。しかしそんなものを読ませて申し訳ないという気持ちはない。強制して読ませているわけでもないので……。それに私なりにはサービス精神を発揮してこの仕上がりになっているので。

それにつけても思うのは、率直な言葉を交わすことはなんて難しいのか。しかしそれについては過去に書いたこと以上のことはないのでよかったら読んでみてください。

2022年2月21日 月曜日 「またお会いしましょう」 - プロムナード