2022年1月12日 水曜日 ブックオフと読書法

昨夜は20時過ぎに寝て、朝6時半に起きた。久しぶりに熟睡したという感じ。眠気はない。8時過ぎに所用のため郵便局へ。用事を済ませたあとローカルの立ち食い蕎麦屋で天ぷらうどんを食べる。

食後、喫茶店に行ったが10日から12日まで都合により定休との張り紙。弱ったなと思いつつ、このあたりには煙草が吸える喫茶店はほかにないので別の街へ行くことにする。

とりあえず稲田堤のドトール行くかと思い、駅へ。途中市役所を通り抜けすると暖かいのでそうする。市役所のあの「役所」という感じはなんなのだろう。公務員っぽい人が公共っぽい施設で働いている。すごい。ついでに市役所の喫煙所で一服していく。

稲田堤はたぶん数ヶ月ぶりだが、その間に駅の工事が部分的に終わっていて見知らぬ駅になっていた。すごい古びた駅でそれがよかったんだけど。降りたらブックオフが目についたので立ち寄ってみる。


ここのブックオフはやはりいいな。品揃えが少しほかのブックオフと違う。以前立ち寄ったときも『動物のお医者さん』愛蔵版全巻セットを手に入れた。そしてなぜだか知らないが棚が見やすい。

ブックオフは、だいたい大きすぎる店と商業施設に入っている店は全然だめで、1・2階建てくらいの「それなり」の規模の店が一番よい。また近くに大学があればさらに申し分ない。そういう点で言うとこの辺には大学はないがここは不思議に良い。高田馬場東中野ブックオフみたいにオーナーが少し変わっているのだろうか。

ダニエル・デネット『心はどこにあるのか』の単行本が220円で売られていたので購入。そのままドトールへ行って読み始める。知っている限りでは、稲田堤と登戸と川崎に煙草の吸えるドトールが生き残っている。


愛読者カード、新刊案内などが挟まれたまま。奥付を見ると初版一刷り。中もきれいだし、ほとんど読まないまま売ったのではないかと思う。いつも通り後書き、この本の場合は「訳者あとがき」から読み始めたら、「『あとがき』から本を読み始めるということは読書倫理にもとる行為とされている。」という書き出しで、そういう考え方があるのか、と思った。

しかし、「本書の読み方について提案したい」からこの本については後書きから読んでほしいと続く。やっぱり後書きから読んで正解じゃないか。曰く、第三章から読み始めて最後に第一章・第二章を読んだ方が良いとのこと。アドバイスに従って三章から読み始める。俺が後書きから読み始めない人間だったらこれに気づけずに読み終わり、なんとなく損した気分になったのではないか。なお厳密には、俺はたいてい前書き→後書き→本文の順で読む。

最近Kindleでばかり読書していたせいか、なんとなく行間や字の大きさが気になって文章に集中できない。以前の日記で三色ボールペンを使う読書法の本を読んだと書いたが、それを試してみる機会かもしれない。本に書き込みをするのはかなりの抵抗があるが、安く手に入れたのだしやってみよう。


はたして、それは効果があった。線を引こうという意識で読むと文章に集中しやすい。なんだかすごい自明のことを言っているような気もするが続ける。でも線を引くと他人には貸せないな。経験的に、自分以外の人が引いた線の入っている本ってかなり読みにくいと思う。どこに線を引いているか見られるのも恥ずかしいし……。

書き込みに抵抗があるのは、本をきれいにしておきたい、という気持ちの表れであることが多いだろうが、実際のところ俺は本をまったく丁寧に扱わない。装幀など、気づけばぼろぼろになっていることが多々ある。装幀に凝っている本は大事に扱おうと思うこともあるが……。ただ、中身自体はきれいに保っておきたいという気持ちがあった。白い紙と活字、それだけが望ましいと思っていた。

だからきちんと本を読みたいときは重要な部分を抜き書き(手書きはだるいのでタイピング)しながら読むか、あるいはとりあえず付箋を貼っておくことが多かった。でも抜き書きはめちゃくちゃだるいからめったにしない。


アイスティーを飲み終わったので出る。自宅の最寄り駅にあるドラッグストアでいつも使っているマスクを探すが品切れ。人気なようで二回に一回くらいしかない。あったときにまとめ買いするべきなんだろうな。

帰宅して、アルバイトをして、終わってからこの日記を書いている。鼻が出るし、最近なんかうまく眠れなかったし、たぶん風邪引いたなと思って風邪薬を飲んだが、眠くなるタイプの風邪薬なので厭な感じがする。正確には、眠気が来るというより、脳みそと顔にラップが巻かれているような気分になる。なんとなくぱきぱきとする。家にあった安物っぽい錠剤なんだけどほかにこういう感じになる風邪薬を知らない。