2024-07-04

キーボードを新調して、それがタクタイルのあるメカニカルキーボードなのですこすこすこという音がとても気持ち良い1。だから何かしらそれを使って書くものがあると良いと思っていたのだが特にない。そもそも仕事でもなんでもない、実益のない文章というのは一人でないと書けないものではないだろうか。今日は連れ合いが会社の飲み会に行っているのをいいことにUlyssesを起動して何事かを書き始めてみている。

いまの家を内見したとき20年もののエアコンの存在に気づき、きっと電気代ばかりかかって利きが悪いだろうから早く壊れるといいなと思っていたのだが、住んでみるとやはり、陽当たりの良い部屋でもあり最近の暑さにまったく太刀打ちできておらず、一応冷たい風が出てはいるので完全に壊れてはいないものの、不動産屋に設定温度をいくら下げても室温が下がらず困っている、と電話してみたらあっさり交換と相成って、今日電気屋が来てパナソニックの真っ白なエアコンを取り付けていった。

さて書くことがもうない。頭のなかにいま何もない。ありがたいことに、人と暮らしていると思ったことは大抵話せるので、何か書くべきものが熟成されていかないのかもしれない。私は書くことを生業にしているわけではないのだから、それで困るわけでもない。あるいは最近読書量が減っているからかもしれない。読書というのは閉じた娯楽なので、目の前に人がいるのに本を読むのはためらわれる。しかし、書くこととは違ってそのためらわれるものを作る仕事をしているのだから、読めないことはきっと健全ではないだろう。

退勤してから自転車で吉祥寺の図書館にほとんど読んでいない本を返してまたあまり読めないだろう本をいくつか借りてきた。それからジュンク堂にも行ったが何も買わなかった。図書館や書店に行くことが義務めいてきている。とはいえ季節はもう夏なのだから、何かを読まなくても街を練り歩いているだけで楽しいと思う。梅雨が一向に来ないのはどうしたことだろうか。


  1. 製品ページ。怪しすぎるのだが、それなりに実績のある中国のメーカーである。技適を取得していないので無線での使用は日本では違法であることなど、留意すべき点はあるが、割引クーポンを利用して1万円以下だったので、おすすめ。