2023年2月2日 木曜日

昼間、中学の同期にInstagramでフォローされたので見ると、すごくよい感じのイラストを描いていたので、うれしくなる。調理が学べる高校に行ったことを覚えているが、パン屋で数年働き、いまは料理に転向しようと就職先を探しているらしい。どの道すばらしいことだなと思う。ブルシット=ジョブの対極である。

それから幸いにもブルシットというほどではないと思える仕事をしていたら、また調べ忘れた箇所があることに気づいたが、それは見落としても仕方ない種類のものだったので、自分を正当化する。でもこれは区の図書館レベルで調べがつくものだなと思って仕事を終えてから近くの図書館に行く。以前弁償した本の、水に濡らした方を持って行ってもいいですよという電話が来ていたので、それもついでに受け取る。

しかし予想に反して区の図書館レベルでは調べがつかなかった。明日朝一でどこか別の図書館に行くか、などと考えつつ、本を三冊くらい借りていこうかなと思って気がついたら十冊借りていた。ふらふらして目についた本を(禁帯出でない限りは)無料で借りることができるというのは謎のシステムである。

ふらふらしている最中に「めっき」の本が何冊かあり、めっきって結局なんなのかよく知らないなと思った。我々は、判っているつもりのことは判っていないし、判っていないことは、それを判っていないことを判っていない。

図書館を出る前に思い立って、学生の友人に大学で契約しているデータベースで情報がないかと尋ねる。無事必要なことを調べてくれ、今度煙草をやる。目的外利用だろうが、背に腹は代えられない。

毎日写真を撮り、この文章が冗長な日記に華を添えようとしているのだが、風が強いし荷物が重いのでそれどころではなく、一応何枚か撮ったけれども、別にそんなことに縛られる必要はないことに気づいたので何も載せない。

ふらんす堂に高柳克弘の『未踏』の重版予定はないか尋ねたが、丁寧なメールが来て、在庫切れで重版未定であること、版元にも予備を含め在庫がないことをお知らせいただいた。同時に電子書籍がある旨ご案内いただいたが、どうしても歌集や句集を電子書籍で読む気になれない。しかもつくりの良い本であることは先日記した通りで、なおさら物として欲しくなってしまう。

以前、現代詩文庫の『塚本邦雄歌集』が在庫切れで古書の価格が高騰していた際に、同じことを尋ねたら版元から「一冊なら出せます」と言われて定価で落手したことがあり、それで味を占めてまず問い合わせてみている。しかし、当然ながらいつもうまくいくわけではない。

きのう他人が遊びに来ていたので、他人の銘柄の吸殻が灰皿に残されている。